前回の考察:Astell&Kern AK ZERO1、ハイブリッドの沼に叩き落とされた話
退勤後にこいつ着けると、脳のレイヤーが一枚剥がれる感覚になる。仕事終わりのポンコツになったマシーンの状態から、ちゃんと人間に戻していくための儀式みたいになってて、正直手放せなくなってる。
Performer7、2DD+4BA+マイクロプラナーの7ドライバー構成なんだけど、正直この手の多ドラって「帯域ごとに担当決めて力技でまとめました」みたいな、繋ぎ目がガタつくやつも結構あるじゃん。こいつはそこがちゃんとデバッグされてる感じで、低域から高域まで変な段差がない。各帯域のバランスが素直に整ってるっていうのが第一印象。
得意なジャンルの幅がとにかく広いのも良いところで、最近のごちゃっと楽器数の多い曲とか、いろんな音色が同時に鳴るタイプの楽曲にも普通に対応してくる。何聴かせても破綻しないっていう安心感、これがまず信頼のベースになってる。
その中でも突出していいと感じるのは中高域なんだよな。女性ボーカルが映える。あと金物の鳴りが綺麗で、ハイハットとかシンバルでリズムを作ってくる楽曲との相性がめちゃくちゃいい。アコースティックな表現も得意な部類で、生っぽい質感がちゃんと出てくる。
低域は少しクセがあって、粘り気というか湿り気のある、弾力寄りの鳴り方をする。硬質でパキッとしたアタック感を求める人には多分合わない。ドンシャリでガツンと来てほしい人からすると物足りなく感じると思う。でも俺はこの低域が結構好きで、聴いてて癒される方向に振れてるんだよな。音楽にアドレナリンを求めるタイプじゃなくて、癒しを求めるタイプの人間には刺さると思う。逆に疲れを吹き飛ばしたい、テンション上げたいっていう用途には向かないだろ、これは正直に言っておく。
解像度は高いと感じるし、音場の広さは普通くらい。ボーカルの距離感も極端に近すぎず遠すぎず、普通くらいの位置にいる。装着感は良好で、シェルのクオリティも値段の割にちゃんとしてる。長時間つけてても疲れない。
用途としては、通勤よりも退勤の帰り道でヒーリング的に使うことが多い。ジャンルあれこれ考えずに「とりあえずこれで聴けばいいや」って思える万能機になってて、そこが一番気に入ってるポイントだったりする。迷ったらこれ、っていう基準機になってる感じ。
あと、よく言われる2ピンコネクタのタイトさについて。確かにタイトな作りではあるんだけど、角度をちゃんと合わせて、じわじわ力を加えれば普通に刺さる。ここで「刺さらない不良品だ」って騒いでる人、結構いるみたいなんだけど、正直やり方の問題な気がしてる。慣れの問題というか。
音場の広さや音圧のインパクトで殴ってくるタイプのイヤホンではないけど、日常に寄り添う一台としての完成度は高いと思う。気になる人はスペックと価格の推移くらいは見ておいて損はないはず。
[⇒ AFUL Performer7の詳細スペックと現在の最安値をチェックする](https://kakaku.com/item/K0001662382/)
qdc Superior / High-Resolution IEM
独自の人間工学に基づいた流線型カスタムシェルを採用した、ハイレゾリューション対応のインイヤーモニター。正確に計算されたアコースティックチャンバーと、極細の内部配線レイアウトにより、全帯域において歪みのない硬質かつ極めてフラットな仕様書通りの音響特性を再現します。
製品のより詳細な周波数特性の解析データは、 [ACOUSTIC LAB ARCHIVE]のページから参照できます。
- ハウジング材質:医療グレード樹脂シェル
- 音響導管:3ボア・アコースティック・チューブ
- 付属ケーブル:高純度銀メッキ銅線(4芯)
コメントを残す